日本一の裏切り男
東宝・渡辺プロ・1968年11月2日公開


◇ 概要
「メキシコ大作戦」の惨敗をうけて半年ぶりに製作された作品だが、監督に須川栄三、脚本には新進気鋭の早坂暁と佐々木守起用して大幅なイメージチェンジを図った。出演者も熊倉一雄や常田富士男、名古屋章、牟田悌三といったクセの強い俳優を起用している。
なおラジカルすぎるためか改稿された初稿台本、撮影スケジュール、セット見取り図などの撮影資料が現存している。

◇ ストーリー
玉音放送を聞き間違えた大和武(ハナ肇)の命令で米軍艦に突っ込んだ日の本太郎(植木等)だったが奇跡的に生還し、マッカーサーのうしろからひょこひょこ日本に帰ってくる。
時は戦後の混乱期、生きるためにヤミ屋に転身した大和、処女を捧げたため日の本につきまとう日見子(浜美枝)との裏切り合戦を繰り返しながら、昭和40年代に入り大和は本懐をとげようとするのだが・・・。

◇ データ
 ・フィルム  イーストマンカラー
 ・上映時間  95分
 ・併映  コント55号・世紀の大弱点


◇ スタッフ
 ・監督  須川栄三
 ・脚本  早坂暁、佐々木守
 ・音楽  宮川泰、萩原哲晶
 ・カメラ  福沢康道
 ・製作  渡辺晋、大森幹彦
 ・美術  竹中和雄
 ・助監督  津島平吉


◇ キャスト
 ・植木等(日の本太郎)
 ・浜美枝(日見子)
 ・ハナ肇(大和武)
 ・熊倉一雄(多々羅)
 ・桜井センリ(ジョージ)
 ・小沢昭一(雑炊屋)
 ・渡辺篤(武蔵組組長)
 ・長谷川照子(ひろみ)
 ・柳家小せん(喜作)
 ・塩沢とき(おとき姐さん)
 ・いかりや長介(理髪屋)
 ・高木ブー(警官)
 ・加藤茶(学生リーダーA)
 ・仲本工事(学生リーダーB)
 ・荒井注(警官)
 ・沢村いき雄(重太郎)
 ・牟田悌三(司会者)
 ・名古屋章(田熊)
 ・小松政夫(聖火ランナー)
 ・古今亭志ん朝(アナウンサー)
 ・常田富士男(八)
 ・アンドリュー・ヒューズ(マッカーサー)
 ・二見忠男(部下)
 ・藤田まこと(幹事長)


◇ 挿入歌
 ・索敵行
 ・こりゃまた結構
 ・ほんとにほんとにご苦労ね
 ・バ女連の唄












Copyright © 2003 yabunira. All rights reserved.