◇ 概要
「メキシコ大作戦」の惨敗をうけて半年ぶりに製作された作品だが、監督に須川栄三、脚本には新進気鋭の早坂暁と佐々木守起用して大幅なイメージチェンジを図った。出演者も熊倉一雄や常田富士男、名古屋章、牟田悌三といったクセの強い俳優を起用している。
なおラジカルすぎるためか改稿された初稿台本、撮影スケジュール、セット見取り図などの撮影資料が現存している。
◇ ストーリー
玉音放送を聞き間違えた大和武(ハナ肇)の命令で米軍艦に突っ込んだ日の本太郎(植木等)だったが奇跡的に生還し、マッカーサーのうしろからひょこひょこ日本に帰ってくる。
時は戦後の混乱期、生きるためにヤミ屋に転身した大和、処女を捧げたため日の本につきまとう日見子(浜美枝)との裏切り合戦を繰り返しながら、昭和40年代に入り大和は本懐をとげようとするのだが・・・。
◇ データ
・フィルム イーストマンカラー
・上映時間 95分
・併映 コント55号・世紀の大弱点
◇ スタッフ
・監督 須川栄三
・脚本 早坂暁、佐々木守
・音楽 宮川泰、萩原哲晶
・カメラ 福沢康道
・製作 渡辺晋、大森幹彦
・美術 竹中和雄
・助監督 津島平吉
◇ キャスト
・植木等(日の本太郎)
・浜美枝(日見子)
・ハナ肇(大和武)
・熊倉一雄(多々羅)
・桜井センリ(ジョージ)
・小沢昭一(雑炊屋)
・渡辺篤(武蔵組組長)
・長谷川照子(ひろみ)
・柳家小せん(喜作)
・塩沢とき(おとき姐さん)
・いかりや長介(理髪屋)
・高木ブー(警官)
・加藤茶(学生リーダーA)
・仲本工事(学生リーダーB)
・荒井注(警官)
・沢村いき雄(重太郎)
・牟田悌三(司会者)
・名古屋章(田熊)
・小松政夫(聖火ランナー)
・古今亭志ん朝(アナウンサー)
・常田富士男(八)
・アンドリュー・ヒューズ(マッカーサー)
・二見忠男(部下)
・藤田まこと(幹事長)
◇ 挿入歌
・索敵行
・こりゃまた結構
・ほんとにほんとにご苦労ね
・バ女連の唄