クレージーの無責任清水港
東宝・渡辺プロ・1966年1月3日公開


◇ 概要
黒澤映画の名脚本家・小国英雄は「次郎長三国志」シリーズの構成をつとめるなど何かと次郎長ものと縁が深いが、これはそのパロディ版。追分の三五郎を主役にするというアイデアや、部分部分に鋭いセリフをみせるなど「さすが」と思わせるところもあるが、クランクアップの10日前にシナリオが完成するというバタバタぶりが現れてしまった出来。
しかし「くたばれ!無責任」以来クレージー映画の監督をつとめた坪島孝は、谷啓に重点を置いた演出という新機軸を打ち出して丁寧にまとめている。

◇ ストーリー
足の向くまま気の向くまま、どんな時も自由に生きる男・追分三五郎(植木等)は、ふとしたことから森の石松(谷啓)と知り合い、次郎長一家の助太刀をすることになる。この出来事から三五郎の機転が評判になり・・・。

◇ データ
 ・フィルム  イーストマンカラー
 ・上映時間  94分
 ・併映  社長行状記


◇ スタッフ
 ・監督  坪島孝
 ・脚本  小国英雄
 ・音楽  宮川泰、萩原哲晶
 ・カメラ  小泉福造
 ・製作  藤本真澄、渡辺晋
 ・美術  育野重一
 ・助監督  坂野義光


◇ キャスト
 ・植木等(追分の三五郎)
 ・谷啓(森の石松)
 ・ハナ肇(清水次郎長)
 ・団令子(女房お蝶)
 ・平田昭彦(大政)
 ・中山豊(小政)
 ・当銀長太郎(増川仙右衛門)
 ・石田茂樹(法印大五郎)
 ・土屋嘉男(大瀬半五郎)
 ・浜美枝(お雪)
 ・高橋紀子(お美代)
 ・横山道代(お杉)
 ・沢村いき雄(松造)
 ・藤木悠(大河原玄蕃)
 ・小杉義男(大場の熊蔵)
 ・石橋エータロー(上州大間間の弟清次)
 ・犬塚弘(ニセ三五郎)
 ・田崎潤(横山隼人)
 ・田武謙三(目明し多吉)
 ・桜井センリ(紋太)
 ・大村千吉(囚人)


◇ 挿入歌
 ・ちゃっきり節
 ・遺憾に存じます
 ・義理と人情(歌 植木等
 ・作詞 鎌田州見雄・作曲 萩原哲晶)












Copyright © 2003 yabunira. All rights reserved.