ニッポン無責任時代
東宝・1962年7月29日公開


◇ 概要
記念すべき東宝クレージー映画第一作。
田波靖男がフランキー堺主演で当て書きした「無責任社員」をクレージー用に書き直し、さらに松木ひろしが脚本改稿を行った。
初主演の植木等に数本の主演をつとめたお姐ちゃんトリオ(団令子・中島そのみ・重山規子)をつけ、さらに「駅前」シリーズの併映と保険をかけまくった作品だが、「無責任」という言葉が一人歩きするなど、保険が意味をなさないほどの大きなブームを呼んだ。
監督をつとめた古澤憲吾は坂本九主演の「アワモリくん」シリーズでレビュー入り喜劇を手がけており、この作品でも迫力のあるレビューシーンを演出、クレージー映画の名物となる。

◇ ストーリー
正体不明、神出鬼没、小林信彦氏曰く「陽性の悪意しかもたない」謎の主人公、平均(植木等)が太平洋酒にまんまと潜り込み、上司とも同僚とも問わず、まわりを徹底的にふりまわす大車輪の活躍。しかし平均の策略は失敗し失脚するはめになるのだが・・・。

◇ データ
 ・フィルム  イーストマンカラー
 ・上映時間  86分
 ・併映  喜劇・駅前温泉


◇ スタッフ
 ・監督  古澤憲吾
 ・脚本  田波靖男、松木ひろし
 ・音楽  神津善行
 ・カメラ  斎藤孝雄
 ・製作  安達英三郎、森田信
 ・美術  小川一男
 ・助監督  長野卓


◇ キャスト
 ・植木等(平均)
 ・重山規子(佐野愛子)
 ・ハナ肇(氏家勇作)
 ・谷啓(谷田総務部長)
 ・安田伸(安井)
 ・犬塚弘(大塚)
 ・石橋エータロー(佐倉)
 ・桜井センリ(青木)
 ・中島そのみ(麻田京子)
 ・団令子(まん丸)
 ・峰健二(=峰岸徹・氏家孝作)
 ・藤山陽子(大島洋子)
 ・田崎潤(黒田有人)
 ・松村達雄(富山社長)
 ・土屋詩朗(父親)
 ・小川安三(運転手)
 ・中北千枝子(健吉の妻)
 ・人見明(健吉)
 ・由利徹(石狩熊五郎)


◇ 挿入歌
 ・やせがまん節(歌 植木等・作詞 青島幸男・作曲 萩原哲晶)
 ・ドント節(歌 植木等)
 ・スーダラ節(植木等)
 ・五万節(歌 クレージーキャッツ)
 ・ハイそれまでヨ(歌 植木等&クレージーキャッツ)
 ・無責任一代男(歌 植木等&クレージーキャッツ)












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